シンガーソングライター/ラッパーとしてLAを中心に活動するIman Europe(イマン・ヨーロップ)。自身の名を逆さから読んだ愛称『Nami』をそのままタイトルとした彼女の1stアルバムが、2018年1月3日に日本独占でリリースされた。

NYで生まれたImanはすぐに移住し、成長過程の大半をLAで過ごした。ベーシストの父、詩人の母の下で幼少期より音楽に親しみ、なかでもAndre 3000、Erykah Badu、Kanye West、John Legend、Beyonce、Lauryn Hillらの音楽に強い影響を受けたという。

これまでに2枚のEP“Caterpillar”(2015)と“Hello, Mellow”(2016)をリリース。”Caterpillar”のなかで彼女は、それまで誰もが予想だにしなかったであろう自身の暗い側面をサウンドで大胆に表現し、リスナーを驚かせた。2つのプロジェクトを通じて、Imanはその卓越した才能とバランス感覚、作品に対する並々ならぬ情熱を明確にリスナーへと伝えている。さらに昨今は音楽制作のみならず、自身のウェブサイト上で更新しているブログの中でも独創的な詩や、鋭い思考が垣間見える言葉を発信しその感度の高さを遺憾なく発揮している。

 

 

そんな彼女が日本限定でリリースする『Nami』は、カリフォルニアのビーチサイドを彷彿とさせるような、まったりと心地よいヴァイブスを持つ。そのサウンドアプローチを指し示すキーワードである、“Nami”には日本語の“波”の意味も込められている。また、ポーランド語で“Nami”は“私たち”を意味し、これは収録された全曲に通ずる大きなテーマとなっているという。

意志を感じる歌声、Lauryn Hillの影響を感じさせる言葉への強烈な意識に加え、R&B、ソウル、トランスミュージックの要素を盛り込み、Frank Oceanを思わせる幻想的な雰囲気を併せ持った自身の音楽について、Imanは「サイケデリック・ソウル」と表現している。キレの良いビートと、ハスキーでウェットな歌声が絡み合う“High Tonight (Prod. Contraband)”、宇宙遊泳を思わせるサイケデリックかつフワフワと気だるげなサウンドが病みつきになる“Sometimes”をはじめ、バラエティに富んだ全12曲は人々を鮮やかな非日常へと誘うだろう。さらに、LAを拠点に活躍する日本人プロデューサー・starRoと共演した限定ボーナストラック“So Cool”にもぜひ注目してほしい。

 

 

ソーシャルメディアを巧みに利用し、口コミで人気を広げキャリアを築いてきたImanは、現代の音楽ビジネスにおける新たな成功例としても業界内で話題を呼んでいる。「カリフォルニアはこれまでにも沢山のスターを輩出してる。既に多くの人が輝いている場所で新たに注目を集めるのはなかなか難しいものよ」と語りながも、自らのサウンドと言葉を一人でも多くの人々に伝えるべく、アグレッシブな試みを続ける彼女の行く先には、ミュージックシーンの輝かしい未来が待っているに違いない。

 

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