Erin Hunt

2012年最後のリリースは、まさに天才といえる才能を神に与えられたシンガーErin Hunt(エリン・ハント)。12/21に彼女のアルバムがついに日本で発売される。

彼女に対する先入観を一切排し、ただただその作品から流れる音に耳を傾けると、Al JarreauMinnie Ripertonからの影響を感じる滑らかな歌声と確固たる「ソウル」が鼓膜を揺らす。しかしそのリスニングバックグラウンドは聞き手の想像とは相反するものだ。彼女はブラックミュージックをほとんど聴かずに育ち、BeatlesやAllman Brothersを好んで聞くのだという。それでも、Swing Out Sistersのようなアシッドジャズをベースに感じさせるアルバム『The Woman I Am』には、どこかチャカ・カーンやロバータ・フラックのようなソウルも感じる。リスニングバックグラウンドであるUKロックやカントリーと、生まれ持ったソウルが見事に調和し、心地よい爽快感をもたらす独特のアシッドジャズへと変貌させているのだ。

 

Erin Hunt – Electronic Press Kit
http://www.youtube.com/watch?v=_ytARcHts3k

 

グラミー賞受賞のプロデューサー/エンジニア/ミキサーのRon Saint Germain も、彼女について「これまでAretha Franklin、Whitney Houston、Ashford & Simpson、Chaka Kahn、Diana Rossなどの大御所シンガー達と、関わってきたが、Erin Huntは、間違いなく彼女たちと同じ才能を持っている」と太鼓判を押す。そして「“The Woman I Am” を一度聞けば、僕の言っている事がすぐに理解できるだろう。」とも述べ、彼女の音楽を称賛した。そして彼の言葉の通り、ソウルマナーをしっかり感じる“The Woman I Am”から、 斬新なサウンドが最高にクールな“My Friends” 古典的な“The Weight”まで、 ソウルの過去・現在・未来を縦横無尽に行き来する様は、まさに「天才」。 Erin Huntの神に与えられし才能が、 『The Woman I Am』で鮮やかに花開いた。

 

“Ain’t Nobody” by Erin Hunt