コラボレーターとしての輝かしい実績と唯一無二の魅力
Kendrick Lamar『To Pimp A Butterfly』に参加し、Bilal、Thundercatとともにグラミー賞(Best Rap/Sung Collaboration)を受賞。Vogue誌も「フェミニストポップの先駆者」と称賛したAnna Wise(アンナ・ワイズ)。その後もAb-SoulやTeebs、Taylor McFerrin、Chris Dave and the Drumhedzなどの数々の重要作品に参加し、その極限までコントロールされた繊細なヴォーカルワークと圧巻の表現力に多様なシーンからのオファーが絶えない。2019年には、BIGYUKIの日本ツアーのゲストアーティストとして来日し、エフェクターを駆使した複雑かつ緻密なレイヤリングと、美しい歌声、ステージパフォーマンスで幻想的かつ鮮烈なインパクトを残した。

コラボレーターとしての実績のみならず、オリジネーターとしても唯一無二の魅力を放つ彼女は、バークリー音楽院時代に結成し、2000年代後半にカルト的人気を誇った実験音楽バンド・Sonnymoonとしての活動も含め、これまでに10作ものアルバムをリリースしてきた。また「Dear White People」(Netflix)「Insecure」(HBO) などのドラマシリーズにも彼女の楽曲が採用され、その尽きることのない創作意欲とジャンルに縛られない自由な活動によって、シーンにおいて異彩を放ち続けている。

前作『As If It Were Forever』は、インディペンデントリリースでありながら、Denzel CurryやLittle Simz(Brit Awards 2022 Best New Artistを受賞)、Nick Hakim、Mndsgn、Pink Siifuなど、彼女の才能と魅力に惹き寄せられた豪華アーティストが参加し、オルタナティブR&Bの傑作として注目を集めた。同作のライブバージョン『Gently Powerful, Live (As If It Were Forever)』もリリースされ、YouTubeでも配信されたライブの様子からも彼女の類稀な才能に触れることができる。

そんな彼女が、これまでにないサウンドを追求したニューアルバム『Subtle Body Dawn』をリリース。

 

Maurice II(Jon Bap)、Mndsgn、Miguel Atwood-Ferguson、Deradoorianらが参加
Anna Wiseという現代の妖精が奏でる神秘的なサウンド
本作『Subtle Body Dawn』は、全楽曲がMaurice II(Jon Bapとしての活動から改名)によるプロデュースで、ギター、ベース、ドラム、キーボード、バイオリンなどほぼ全ての楽器を彼が演奏し、ミキシングとマスタリングも手がけている。またMndsgn、Miguel Atwood-Ferguson、Angel Deradoorian(元 Dirty Projectorsのメンバー)ことDeradoorian、Fear Gortaといった才気溢れるアーティストや、Anna Wiseのライブでも脇を固めるShona Carr、Juuwah、Sarah Galdesといったミュージシャンが参加している。

アルバムはミニマルなギターにAnna Wiseのリラックスしたヴォーカルとコーラスが映える「Time」で始まり、エネルギッシュかつ表現力豊かな「The Now」へと続く。変則的なメロディーを持ちながらもキャッチーな「Greens」、スポークンワードの要素も取り入れた、センチメンタルで儚いサウンドトラックのような「Jealousy Blocks Your Blessings Every Time」など、振れ幅の大きい楽曲が収録されている。「Several Dimensions」では、ギター、ピアノ、実験的なサウンドエフェクトと妖艶なヴォーカルが溶け合い、幻想的な世界観に完全に引き込まれる。そして、アルバムタイトルでもある「Subtle Body」は、オペラのようなストリングスがフォーキーなサウンドにモダンなテイストを加えながら、楽曲内でもさまざまな展開を見せ、最後は瞑想的な「Mother Of Mothers」でアルバムは幕を閉じる。

ジャンルを超越し、Anna Wiseという現代の妖精が奏でる、癒しと内省を表現した神秘的なサウンドを体感してほしい。

 

デジタル配信はこちら → https://lnk.to/ANNAWISE_SBD