水面下に広がる自由と静けさ
抑制されたグルーヴが導く、Joya Mooi「Only Water」
Joya Mooi「Only Water ft. Lady Donli」
https://lnk.to/joya-mooi-only-water
オランダ系南アフリカ人のシンガーソングライターJoya Mooiが、ニューシングル「Only Water ft. Lady Donli」を2026年3月6日(金)にリリース。
「Only Water」は、オリンピック飛び込み競技のレジェンド、グレッグ・ローガニスの人生に着想を得た、静かな強さを宿す楽曲となっている。輝かしい実績の裏で、彼は虐待、養子としてのトラウマ、HIVをめぐる偏見、そして過剰な注目にさらされながら生きてきた。そんな彼にとって水は、競技の場である以前に、外の世界から距離を取り、自分自身に戻れる場所でもあった。

「Only Water」では、その感覚が丁寧にすくい取られている。水に身を沈めることは、何かから逃げるためではなく、自分を守るための行為として描かれる。音が遠のき、視線や言葉から解放されることで、ようやく呼吸が整っていく。沈黙は空白ではなく、力を蓄える時間としてそこにあり、水面下の静けさの中で、ありのままの自分が保たれていく。
本作にはナイジェリア系アメリカ人のシンガーソングライター、Lady Donliがフィーチャリングで参加。アフロビート、ジャズ、ヒップホップ、ファンク、ソウルを横断する彼女の表現が、楽曲に現実味と深みを与えている。異なる文化や環境の中で生きてきた経験がそのまま声ににじみ、「耐えながら生きること」や「自分を見失わないこと」という楽曲のテーマを、より身近なものとして響かせている。
ソウルやR&Bを軸に、ヒップホップの質感を重ねたサウンドには、アムステルダム、ヨハネスブルグ、シカゴ、東京といった土地を行き来する中で育まれてきた、Joya Mooiならではのクロスコンチネンタルな感覚が息づいている。2026年4月にニューEPのリリースも予定される中、「Only Water」は、世界が騒がしく感じられるときに、人がそっと身を引き、力を取り戻す場所の存在を静かに示す一曲となっている。
Joya Mooi「Only Water ft. Lady Donli」
https://lnk.to/joya-mooi-only-water



