40年以上の歴史とブラックミュージック、ブラックカルチャー好きの日本人達にとってはバイブルのような
存在であった雑誌『bmr』が、今月11月10日に発刊された400号をもって月刊誌としては最後の発行となった。

bmrの前身で第1号とされているのは、書籍『のめりこみ音楽起業-孤高のインディペンデント企業、Pヴァイン創業者のメモワール』でも知られる、日暮泰文氏が遡ること1969年に発刊を開始した、ブルースの専門誌『B=B』で、1970年に『ザ・ブルース』に誌名を変更。

その後、1981年に『ブラック・ミュージック・リヴュー』と改め、2009年に現在の誌名『bmr』となり、以降、今日に至るまで実に40年以上にも渡り良質でディープな本物の音楽と、日本に住んでいてはなかなか知る事ができないブラックカルチャーの発信を続けてきてくれた。ブラックミュージック、カルチャーを日本に定着させ、特定のコミュニティーや繋がりをも築きあげてきてくれた多大な功績は、感謝してもし尽くせない程の大きな存在だ。

月刊誌としての発行は最後となってしまったが、今後もリヴュー欄(critical eyes)はアプリとして月刊ペースで継続予定で、雑誌としては、よりカッチリとした音楽誌としての復刊を計画しているという。-400号後記より-

SWEET SOUL RECORDSの掲げる大きなコンセプトも、世界や日本のリアル・ミュージック、グッド・ミュージックを日本に普及していく事。bmrは全てにおいて大先輩となるが、少しでも近づけるように日々、精進していきたい。