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台湾に生まれ、アメリカ、アフリカ大陸、アジアを渡り歩き現在は古くから音楽の都として知られるオーストリア・ウィーンで活躍するシンガーSoia(ソイア)。彼女の最新作『H.I.O.P.』が本日10月26日に全国発売された。

地元のフュージョンバンドのヴォーカルとして音楽活動を開始し、「Austrian World Music Awards in 2005」への出演を果たしたことで一気に頭角を現したSoia。同バンドの解散後、ソロシンガーとしての新たなチャレンジを決めた彼女が出会ったのが、ジャズ・ピアニスト兼ビートメイカーとして活動し、Raashan Ahmadのアルバム『Ceremony』を手がけたことでも知られるMezことDaniele Ziplinだ。

音のニュアンスに対して殊に厳格な人物としても知られるMezとSoiaは共に「完璧なビート」を追求し、Billie Holidayが抱える哀愁やJ Dillaの激烈なビート、Drian Concept的なサウンドの奥行きを取り入れながらジャズ~フューチャーソウルの新鋭として今日も積極的な創作活動を続けている。

 

 

そんな彼女の最新作『H.I.O.P.』は、台湾、アメリカ、南アフリカ、そしてウィーンと世界各国で吸収した色とりどりの文化は見事に溶け合い、独自の表情豊かな音楽性へと導かれている。オープニングを飾る”Hidden In Obvious Places”をはじめ、全編を通して独特のオリエンタルなムードが揺らめく中ダンサブルなビートがこだまする力作だ。 ジャズからヒップホップ、そして昨今注目を高めているドリーミーなエレクトロ・ソウルのテイストを掛けあわせたトラックと、Soiaの優美な歌声が起こす化学反応は新たな刺激を求め続けるリスナーたちを圧倒するにちがいない。

ソウル・ミュージックの可能性を求め続ける歌姫が放つ現代ソウル~ジャズファンには見逃せない一枚、ぜひチェックしていただきたい。

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