シンガー、ギタリスト、ソングライターとして、若手ながらその多才っぷりが既に各所で話題を集めているフランス・リヴィエラ出身のアーティストHyleen(ハイリーン)。彼女の最新作『B-Side』が世界最速となる日本先行で本日発売された。
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彼女はソウル、ジャズ、ファンク、ネオソウル、ヒップホップなどバラエティ豊かな音楽をルーツとし、兄弟と結成したバンドでの経験を経て、ごく自然に歌や作曲の能力を磨いてきた。さらに大学では音楽学を専攻し、さらにパリの国立音楽院で音楽・芸術文化に関する理解を深めたという。
そして2013年、HyleenはPrince、Mary J. Blige、Victor Baileyなど数々の大物の作品に参加した実力派ドラマー・David “Finger” Haynesとタッグを組み活動を本格化。デビュー作『Welcome』のミックスはRobert Glasperのグラミー受賞作『Black Radio』のミックスを担当したことでも知られるQmillionが担当すると、耳の早いリスナーの間で瞬く間に話題となり、その後リリースされたEP“Elusive”はBandcampのウェブサイト上でソウル・ファンク部門のトップセラーを数週間の間維持し続けた。
続く2014年にはOmar、Frank McComb、Chris Daveなど錚々たるゲストを迎えた1stアルバム『U&I』をリリース。同アルバムに収録されたDuft Punk “Get Lucky”のカヴァーは、日本でもJ-WAVEのTokio Hot 100チャート入りを果たし、大きな話題となった。
そんな彼女が2017年、最新作『B-Side』を世界最速で日本先行発売した。ライブ感、オーガニック、エレクトロニック。この3つをキーワードに、自由でフレッシュな世界観を独自の感覚で体現した本作。制作はドラマー・Nicolas Viccaro、キーボーディスト・Julien Boursinと共に、全編スタジオでのライブレコーディングで進められた。
アルバム冒頭の“Dark Knight”では、クリエイター・Hyleenの自由奔放で先鋭的な感性と、シンガーとしての彼女の優れた表現力をダイレクトに感じることができる。展開、サウンド共にメリハリのきいたネオソウルファン垂涎のナンバーだ。また瑞々しい感性が生きたリリックにも注目したい。“Looking At”では、人々の間で交わされる視線が持つ意味や可能性が語られており、“My First of All”では、様々な言葉やメタファーが巧みに用いられ、彼女流の「愛の宣言」がなされている。
若い才能が集結した内容充実の全13曲、ぜひ世界に先駆けてじっくりと味わい尽くしてほしい。