米国の大手音楽誌「Rolling Stone」でも称賛されるなどアメリカでの活躍を続け、先日Blue Note Tokyoをはじめとした東名阪凱旋ツアーをアナウンスしたNao Yoshiokaが、3年ぶりとなる新作『Undeniable』をワールドワイドリリースすることが決定。日本での発売は2019年8月16日に決定した。また、これに先駆け7月26日から3週連続で先行シングルをリリースすることもアナウンスし、アルバム収録曲の一部が聴けるスニペット音源も公開された。

 

■グラミー受賞アーティストなどが参加した世界トップクラスの制作チーム

Nao Yoshiokaは2018年に米国・ニューヨークへと活動拠点を移し、2016年に日本でリリースしていた3rd『The Truth』を全米リリースすると、収録曲“I Love When”はBillboardチャートUrban Adult Contemporary部門で32位、米国大手音楽誌Rolling Stoneからも取り上げられるなど日本人ソウルシンガーとして異例の高い評価を受けている。

そのNao Yoshiokaが今回リリースする3年ぶりの最新作『Undeniable』は、NY、LA、そしてフィラデルフィアにて“I Love When”を手がけたMusicman Tyなど前作の制作メンバーに加え、インディソウル界のキングEric Roberson、LedisiやMaysaを手がけるLorenzo Johnson、Chris Dave & The Drumhedzのキーボーディストを務めていたDaniel Crawford、Ne-YoやUsherなどを手がけるグラミー受賞プロデューサーVidal Davisやストリングスアレンジメントで著名なLarry Goldなどフィリーの名匠たちも参加。それに加え、Devin MorriosnやKiah Victoriaなど気鋭のアーティストともコラボレーションを実現した。

 

 

彼らが制作したトラックを、Jill ScottやThe Rootsにも携わるエミー賞受賞プロデューサーKhari Mateen指揮のもと、フィラデルフィアの伝説のスタジオ「The Studio」にて一部フルバンドで録り直して再構築。4作目にしてUS R&Bのメインストリームに斬り込む本作は、彼女らしく時代に流されないタイムレスなサウンドでありながら、先進的なトラックメイクのセンスと、温かく人間味溢れるグルーヴ感が共存する渾身の一作となった。

 

■苦悩を乗り越えたどり着いた「衝動」とフィラデルフィアレコーディング

Nao Yoshiokaが今作のテーマにしたのは、タイトル『Undeniable』=「否定できない」感情である「衝動」。2013年のデビュー作『The Light』リリース以来、日本で5年間にわたって3枚のアルバムをリリースし、メジャーデビューや各種大型音楽フェスなどへの出演など成果を上げ続けてきた彼女だが、その裏では社会が求める自分と、自分が心の底から求めているなりたい自分との間での葛藤が続いていたと言う。

 

 

その葛藤を振り払うように、単身ニューヨークへと活動拠点を移して再度自分の心の声と向き合い、今作のテーマ「衝動」にたどり着いた。衝動を音楽で表現をするにあたって今回もう一つのキーポイントになったのはフィラデルフィアでのバンド・レコーディング。フィラデルフィアは、Nao Yoshiokaが2013年のデビュー前に初めておこなったアメリカツアーのスタートの地でもあり、彼女の音楽的アイデンティティを形成するにあたって欠かせない存在であるJill Scott、Erykah Badu、Music Soulchildらがレコーディングをした伝説のスタジオ「The Studio」がある、歴史が生まれた場所でもある。

今作でNao Yoshiokaは、その歴史が生まれた「The Studio」で実際にバンドレコーディング。さらにこのスタジオでMariah Careyを始め数多のゴールドディスクのストリングスアレンジを手がけてきた巨匠Larry Goldがストリングスアレンジを施し、Nao Yoshiokaの衝動の源泉にもなっているフィラデルフィアサウンドのフレーバーを十分に感じさせる作品に仕上がった。

米国のR&Bシンガーでも簡単には手の届かない有能な制作陣たちとのコラボが実現し、アメリカの業界からも前回の作品以上の期待がされている。グラミー賞やエミー賞受賞者といった素晴らしいアーティストとのコラボレーションが実現した背景には、Nao Yoshiokaの活動がトップ・クリエイターの心を動かす存在になったという事実とともに、アメリカでの活躍にもご期待いただきたい。