Motown直系とも言える深さと甘さを兼ね備えた歌声と、心を震わせるリリックを生み出す作詞センスを持つシンガー・Otis Junior。オーガニックでありながらアングラ・ヒップホップが内包する荒々しさも感じさせるトラック・メイクが高く評価を受けるプロデューサー/トラックメイカー・Dr. Dundiff。この二人による話題のデュオ、Otis Junior & Dr. Dundiff(オーティス・ジュニア・アンド・ドクター・ダンディフ)の最新作『Cool』が本日デジタル先行解禁された。
Anderson .Paakのデビュー作やSuff Daddyなど、オーガニックな上質ヒップホップ/R&Bをリリースするドイツの名門レーベル・Jakarta Recordsとサインしたことで一際話題を集めた彼ら。その最新作『Cool』は有機的かつ荒々しさも含むDr. Dundiffのトラックと、Motown直系の正統派でソウルフルなOtis Juniorの歌声は、互いを補完し合い完璧なハーモニーを生み出した必聴の1枚。
オールドな空気感が翻って現代の時流にマッチする“Cool”では、深くて渋いOtis Juniorの歌声と淡々としたセッションのようなトラックに激しいギターソロが鳴り響く。続く“Need to Know”は、Dr. Dundiffのヒップホップ的ルーツを感じさせるループトラックがまさに今「ちょうどいい」仕上がりの楽曲で、冒頭2曲でこの二人の完璧なハーモニーで掴まれることは間違いない。
Quincy JonesとMichael Jackson、AaliyahとTimberlandなどシンガーとプロデューサーの名コンビは音楽史上に点々と現れては音楽史そのものに大きな爪痕を残していく。Otis JuniorとDr. Dundiffのコンビの絶妙な組み合わせはこれらの名コンビたちに続く存在となる可能性も秘めているだろう。ぜひ彼らのこれからにも期待したい。