NYブロンクスで育ち、LAで活動する若きアーティストClaire Reneé(クレア・レネイ)。彼女の繊細で優しい歌声と、程よくパンチのきいたニュー・ジャズ・サウンドが融け合うアルバム『Let Me Glo』が本日全国発売された。

4歳からダンスを始め、13歳の頃にはプロダンサーとして活動、舞台芸術高校でもダンスを専攻し現代舞踊を学んでいたというClaire。彼女はそれと平行して地元のユース・クワイアとして教会で歌ったり、高校生の時に経験したポエトリー・リーディングなどによってダンスと同じように音楽にも表現方法としての光を見出していった。

 


※このMVで踊っているのはClaire Reneé本人

 

次第に音楽に重きをおくようになり、マンハッタンビル大学で音楽ビジネスを専攻後、2009年にボストンの名門バークリー音楽大学に入学し声楽と音楽ビジネスを深く学び、さらにニューヨークのニュー・スクール大学でヴォーカリストとしてジャズ・パフォーマンスを学んでいる。その経験を活かし兄と一緒にレーベルや音楽出版会社を立ち上げ、ダンスを含めた様々なアートにインスピレーションを受けたシンガー/ソングライターとして活躍していくこととなる。

そんな彼女が今回リリースするアルバム『Let Me Glo』は、2017年4月に発表した『Let Me Glo – EP』に未収録曲を3曲追加し、さらにボーナストラックも追加収録した豪華盤。今作ではほぼ1曲ごとにプロデューサーを変えており、ノース・カロライナのエレクトロニックなヒップホップ/ソウル・ユニット=RBTS WINのMotherhoodとSam Hoffman以外の大半がSoundCloudやTwitter経由で知り合ったという極めて現代的な作られ方をしているあたりからも彼女の冒険心や表現者としての先進的な感性が垣間見られるだろう。

 

 

デトロイトにマイアミ、ボルティモアや米南部のほか、カナダやイギリスまで、それぞれ異なる地域で活動するプロデューサーたちから届いた音楽をクレアが持つブロンクスのフレイヴァーとミックスし、ひとつの作品に仕上げることがいかにドープであるかを人々に見せたかったと彼女は言う。歌詞とメロディは全てクレア本人の作で、ヴォーカルのアレンジ/プロデュースも彼女自身。歌録りはクレアのベッドルームで行われ、ミニマムなトラックも含めたある種の密室感は本作の特徴だ。

 

 

極めて優美なサウンドやメロディ、そして深い思考を促すリリックで、耳の肥えた音楽ファンに強い衝撃を与え るであろう本作。誠実に自身の表現を追求し続け常に進化を続けるClaire Reneéの「今」を感じられるマストチェックの一枚だ。

 

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