2015年に行われた第14回〈Independent Music Awards〉のR&B/ソウル部門では見事栄冠に輝き、Talib Kweliなどの前座も務めたニューヨークの人気バンド「The Rooks」。このバンドでシンガーをつとめるGarth.(ガース)のソロデビュー作『Human Nature』の日本国内限定盤が本日発売された。

メリーランド州ロウレルで育ち、リベラルアーツ・カレッジの名門校であるコネティカット州のウェズリアン大学に進学した彼は、大学3年の時にThe Rooksメンバーと出会いバンドを結成。音楽を追求するためにメンバーと共にニューヨークに移住。同バンドは、2013年にデビューEP『Something You Can Take』、2015年にはOkayplayerから称賛された “Secrets” や “Intermission(Wires)” を含むアルバム『Wires』をリリース。ネオソウルからガレージロックまでを視野に入れたオーガニックなバンドサウンドは人気を博した。

 

 

順調そのものなバンド活動と並行して、Garth.は2015年頃からバンドとは別に作曲活動も開始。そしてついに2018年3月にソロデビュー作『Human Nature』をリリースすることとなる。今回日本でリリースされるのは、この『Human Nature』に最近の楽曲を追加収録した日本限定の特別盤だ。

本作に収録されたリード曲“Erika”は、トロントのミュージシャン・Casey MQとの共作で、幻想的なリリックとキャッチーなコーラスが印象的なアップテンポのバップナンバー。Garth.とCasey MQが創り出した空想上の女性・Erikaが、Garth.演じる白馬の王子様に導かれながら、砂漠や森、海岸を旅して回る様子が描かれている。

 

 

タイトルトラック“Human Nature”は、ブルックリンを代表するレコーディングスタジオ・Shifted Recording Sudioの創設者・Mike Irishと心揺さぶるバラードを完成させたい、とそれぞれ持ち寄った3曲を融合させたナンバーだという。その他ハートフルなコーラスと柔らかなギターサウンドが心地良い“Can I Follow You There?”や、タイトなサウンドと繰り返し訴えかけるようなメロディーラインが絶妙に調和する“Love Like”など、バラエティに富んだ全12曲(ボーナストラック含む)が、聴き手を一切飽きさせることなく次から次へと展開される。

 

 

どこかその佇まいには風格を漂わせ、Frank OceanやBeyonceなどから強く影響を受けていると公言する21世紀型のシンガー・Garth.。ソロシンガーとして、バンドのフロントマンとして。そのどちらにおいても彼の名が音楽シーンで響き渡る日は近そうだ。

 

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