カリフォルニア州サクラメント出身で、歌、ラップ、鍵盤演奏、プロデュース、エンジアリングまでこなすマルチアーティスト・The Philharmonik(ザ・フィルハーモニク)。彼のデビュー作『The Philharmonik』にボーナストラックを追加した日本限定盤が2019年9月18日に発売されることが決定した。

歌、ラップ、鍵盤演奏、プロデュース、エンジアリングと音楽への情熱と才能をあらゆるフィールドで発揮する万能型アーティストであるThe Philharmonikは、5歳の頃にクラシックピアノを習い始めることからスタート。その後、聖歌隊への参加やヒップホップとの出会いを経て、現在の音楽性を形成していった。

 

 

その彼が影響を受けたアーティストにあげるのは、バッハやベートーヴェンなどクラシックの大家から、Stevie Wonder、Earth, Wind & Fire、Jimi Hendrix、Led Zeppelin、The Eagles、Ella Fitzgeraldといった70~80年代のレジェンド、さらにはKanye West、Alicia Keys、Chance the Rapperなど90~10年代に活躍するR&B~ヒップホップアーティストに至るまで実に多様。その背景から生み出される音楽は、敢えてクラシカルで泥臭いテイストを残したディスコ・ファンクや、黄金期のメロディの美しさを踏襲した正統派なR&B、Chance the Rapperのようにゴスペルの要素を取り入れたヒップホップなど、発したいメッセージに合わせあらゆる表情を見せる楽曲たちを作り上げている。

そんな彼が作り上げたデビュー作『The Philharmonik』は、Phil Collinsにインスパイアされたソフトなバラード曲“Underdog”、グルーヴィーでメロウなヒップホップ黄金期を彷彿とさせる“Colors”、モダン・ヒップホップ・アンセム“Self Love”などをはじめキラリとセンスが光るキャッチーな楽曲には、世界全体や個々人が抱える問題に様々なアプローチで光を当てるシリアスなメッセージが込められている。

 

 

“Interlude”、“Dopeman”、“Neon Lights”そして“Pay Me”と4曲続けて展開される70年代風のファンク曲では、公民権運動や女性解放運動などで揺れた60~70年代アメリカの空気に似せるが如く、近年のドラッグカルチャーや資本主義が生み出す歪みなどに触れる。その他にも黒人コミュニティを苦しめる社会的、政治的問題について描写する“Immediate Gratification”と、その垣根を超えた希望のある明るい未来について論じる“Let Freedom Ring”の対比など深く知るほどに重厚感を感じさせる作品だ。

 

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